ホルタ | |
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- 「殺さない、私。」
- マザー・ホルタ
ホルタ(Horta)は惑星連邦領域の連邦のコロニーが存在するジェナス6号星を故郷に持つシリコン・ベース生命体の知的種族で、身体は石綿に似た物質で構成されている。
ホルタの生理構造は銀河系で一般的に見られる炭素ベース生命体とは大きく異なる。ホルタはトリコーダーで探知する事が難しく、身体はタイプ1フェイザーを照射しても傷付く事はないがタイプ2フェイザーでは負傷させる事が出来た。ホルタは岩石を摂取しトンネルで育つ、ホルタはフッ化水素のような岩石や金属を溶かす腐食性の強い酸を使って動き完全に丸いトンネル跡を残す、作られたトンネルは空気を通し大部分のヒューマノイドが歩ける程の大きさになる。ホルタの酸はもし人類等に使われたら僅かに骨と歯の断片を残すだけで他は全て溶かす程に腐食性の強い酸である。ホルタは身体が珪素で出来ている為に酸素環境では珪素と酸素が激しく反応して化合物になってしまうので酸素環境では進化しなかったが、彼らは外殻を不動態のような状態にして長期間の間酸素環境で生存出来る。
ホルタの種族は炭素ベース生命体と比較して非常に長いライフ・サイクルを持ち、50,000年毎にマザー・ホルタと呼ばれる1体を除いて全て滅び、マザー・ホルタはホルタの卵が孵るまで見守り、孵ったら育て、保護する。ホルタの卵は球形で大部分は幾つかの微量元素を除いてシリコンから成り、卵は生命の部屋の明日への祭壇に保存されていた。
2210年代に連邦がジェナス6号星にコロニーを建設した時、ホルタは50,000年周期の絶滅の1段階の真っ只中だった。マザー・ホルタは上部に居る連邦の採鉱者が2267年に新しい下部の採鉱地を掘り進み初めてホルタの卵と遭遇するまでは大目に見ていた。採鉱者はホルタの卵を何の用途もないただのシリコンのボール以外のなんでもないと考え、採鉱者の自動採掘機は数千のホルタの卵を破壊した。マザー・ホルタは彼女の子供達を護る為にジェナス6号星コロニーでサボタージュと殺人行動を起こした。
連邦の科学者達の間ではホルタの発見以前はシリコン・ベース生命体の存在はファンタジーだと考えられていたが、USSエンタープライズ(NCC-1701)のスポック中佐がマザー・ホルタとヴァルカン精神融合を行った時ホルタが実は知的生命体であると判明した。
マザー・ホルタは採鉱者の引き起こした破壊が原因で苦しんだがその後採鉱者と条約を結び、ホルタの卵が孵るのなら採鉱者は下部レベルから離れホルタが能力を用いてトンネルを作る時に鉱物が掘り出されそれを採鉱者が貰う事になった。エンタープライズが惑星を離れた時に最初のホルタの赤ちゃんが孵り素早くトンネルを掘り始めた。(TOS: 地底怪獣ホルタ)
ディープ・スペース・9のケイコ・オブライエンの学校教室のコンピュータのLCARSのインフォメーションにホルタの画像が表示されていた。(DS9: 宇宙ステーション殺人事件、宇宙商人フェレンギ星人)